- 出張って何を準備したらいいか全くわからない
- 上司や先輩、取引先に迷惑をかけたらどうしよう
- 出張先で一人だと不安で孤独になりそう・・・。
仕事で成果を出すためには自信を持って取り組むことがとても大切。しかし、出張初心者がまったく不安なく出張を終えることは簡単ではありません。
ホテルの予約、レンタカーの手配、慣れない土地での移動・・・初めてだと何から手をつけたらいいかわからず不安ですよね。
私も新入社員のころの出張は不安でいっぱいでした。
しかし、年150日以上の出張を10年以上重ねるうちに「失敗しないコツ」を身につけることが出来ました。
この記事では出張準備のポイントから現地での過ごし方や疲れをためないマインドまで実体験に基づいて徹底解説します。
初めての出張に不安な人はぜひ最後まで読んで出張を無事成功させましょう!
出張の目的を明確にしよう
出張が決まったら、まず最初にやるべきなのは「何のために行くのか」をハッキリさせることです。
目的が明確になれば、どんな準備が必要か、当日はどう行動すればいいのかも見えてきます。
人は「よくわからないこと」に不安を感じるもの。
だからこそ、まずはゴールを明確にして、そこに向かう道筋をざっくりでもいいのでイメージしておくことが大切です。
不安を言語化して整理する
出張前は理由がハッキリしていても、なんとなく不安になってしまうものです。
「準備が足りていないのかな?」「何を心配してるんだろう?」と感じる時は、まず自分の気持ちを整理する時間をとってみましょう。
頭の中にあるモヤモヤや心配事を、紙に書き出してみるだけでもスッキリします。自分の中で「気がかりになっているポイント」が把握できると気持ちにも少し余裕が生まれます。
モヤモヤの正体を書き出してみよう

不安だけど、何が不安かわからない….
こういった人は思いつくままに紙やスマホに書き出してみましょう。キレイにまとめなくても小さなことでもOK。
文字にすることで、気持ちの整理がされやすくなります。
「今、気になっていること」に気づく
書き出した内容を眺めてみると「持ち物が不安だったんだな」「人とのやりとりが緊張するかも」など、自分の中で何が引っかかっているのかが見えてきます。
気づくだけでも気持ちは落ち着きますよ!
小さく対処できることから動こう
不安の中には「今すぐ対処できること」がきっとあります。たとえば「移動ルートを調べておく」「質問をメモにまとめておく」など、小さな準備でもひとつずつ対応することで安心感につながります。
出張前の準備で不安を減らす
「段取り八分仕事二分」という言葉をご存じでしょうか?
仕事の8割は準備で決まるという意味で、効率よく成果を出すための基本とされています。出張の場合は仕事そのものに加えて移動や宿泊、持ち物などの準備もたくさんありますよね。
実はこうした“仕事以外の段取り”こそが当日の安心感と余裕を生むポイントなのです。
出張前にどれだけ準備できているかで当日のパフォーマンスも大きく変わってきます。
ここでは不安を減らすためにやっておきたい準備を整理してみましょう。
必要な物リストを作ろう
出張中は普段のように忘れたから取りに帰ることができません。
特に滞在日数が長くなると、ひとつの忘れ物が仕事に大きく影響することもあります。
そんなトラブルを防ぐために出発前に持ち物リストをつくっておくことが大切です。仕事道具や身の回りのものをカテゴリごとに分けてリストアップしておきましょう。
中でも特に忘れがちなのがこの3つ
- 会社PCや社用携帯、個人携帯の充電器
- ポケットWi-Fiなどのネット接続機器
- 意外と使うシーンが多い現金
どれも出張中の必需品です。出張直前ではなく数日前からリストを見ながら準備を始めておくと安心です。
予定を詰め込まない
出張中は商談や打ち合わせ、移動で1日があっという間に過ぎてしまいます。
つい予定を詰め込みすぎてしまいがちですが、余裕がないとちょっとしたトラブルや遅れで焦ってしまうことも。
だからこそ、スケジュールには”ゆとり”を持たせるのがコツです。移動の前後や食事の後などに10~15分予約を入れておくだけでも気持ちにゆとりが生まれます。
時間の余白は、心の余白。
あわただしい中でも落ち着いて動ける自分をつくる準備になります。
上司や先輩と事前にすり合わせしておく
出張前に上司や先輩から「何を求められているのか」をすり合わせすることはとても大切です。
現地での役割や立ち位置、取引先の方の性格など自分では気づかなかったりわからないポイントがたくさんあります。
「当日どう動けばいいか不安…」という気持ちも事前に相談しておくことでグッと軽くなります。
話す内容がざっくりでも大丈夫。予定や目的を一緒に確認しておくことで出張当日も落ち着いて行動することが出来ます。
出張中の過ごし方を工夫する
出張中は移動や慣れない環境で思っている以上に体力は気力を使います。
つい、「寝るだけで終わった・・・」「疲れが取れない・・・」と感じてしまうこともあるかもしれません。
ですが、少しだけ過ごし方を工夫することで出張中のコンディションはグッと整えやすくなります。
体調を整えることは仕事のパフォーマンスを保つだけでなく、自分の安心感にもつながる大事なポイント。
ここでは出張先でも心地よく過ごすためのコツを紹介します。無理なく実践できることから取り入れてみてください!
リズムを整え、ちょっと新しい習慣を
出張中はいつもと違うスケジュールや環境過ごすため、生活リズムが乱れやすくなります。朝はバタバタしたり、夜はスマホを見すぎて寝つきが悪くなったり・・・。
そういった”いつもと違うズレ”が疲れやすさや不安につながることも。
だからこそ出張先でもなるべく普段の生活リズムに近い過ごし方を意識することが大切。起きる・食べる・寝るといった基本の流れを大きく変えないだけで、心も身体も落ち着きやすくなります。
そのうえで「小さなリフレッシュ習慣」を取り入れるのもオススメです。
- 朝に少しだけ散歩してみる
- お風呂で好きな香りの入浴剤を使ってみる
- 寝る前にスマホをおいて本を読んでみる
そんな“気持ちをリセットできる小さな習慣”が出張先でのリズム作りのスイッチになります。
いつもの流れをベースにしつつ無理なく楽しめることをひとつ足してみる。そのバランスが出張中のコンディションを安定させるコツになります。
休憩時間の取り方を気をつける
出張中は慣れない場所で気を張っていることも多く、気づかないうちに心身ともに疲れが溜まります。
つい「まだ大丈夫」と動き続けてしまったり、休憩時間もスマホや仕事の確認にあててしまう人も少なくありません。
でもそういった”なんとなく休んでいるようで休めていない時間”が続くと集中力や体力の消耗につながってしまいます。
出張中だからこそ意図的に「頭と身体をちゃんと休める」時間をつくることが大切です。
たとえば10分だけ目を閉じる、コーヒーを持って外の空気を吸いに行く、移動の合間に深呼吸する。
「ちょっと休もう」と思ったタイミングでしっかり“切り替えられる休憩”を取る意識を持つだけでも、そのあとのパフォーマンスが大きく変わってきます。
「なんとなく過ごす」のではなく、意識的に区切る時間をつくって身体と気持ちをしっかり休ませることが大切です。
人との会話で気疲れしたときの対処法
出張先では普段よりも取引先や初対面の人と話す機会が増えます。
緊張したり気を遣う場面が続くと思った以上にエネルギーを消費してしまうもの。
そんな時は「気疲れを感じたら、まずは一人になれる時間をつくる」ことを意識してみましょう。
たとえば、
- ホテルのベッドに寝転んでスマホを触らず目を閉じる
- お風呂に湯をためて何も考えず湯舟に浮かぶ
- 軽く散歩をして頭の中を空っぽにする
短時間でも“誰とも話さない時間”をはさむだけで、かなりリフレッシュできます。
大事なのは「疲れてきたな」と自分で気づいた時に無理に頑張り続けないこと。小さな休憩でもいいので、自分のペースを取り戻すことが次のパフォーマンスに繋がります。
体調管理がパフォーマンスのカギ
出張期間中はやることも多くどうしてもストレスが溜まりがち。体調を壊してしまうと帰宅後のプライベートにも影響してしまいます。
ストレスを完全にゼロにすることは難しいですが、溜めすぎない工夫と、貯まったときに発散する方法を知っておくことがとても大切です。
睡眠の質を上げる方法
一日の仕事が終わってホテルに着くと、ついSNSを見たりダラダラ過ごしてしまいがちです。
ですが、寝る直前のスマホ使用はブルーライトの影響で睡眠の質を大きく下げてしまうので注意が必要です。
「翌朝、なんとなく身体が重い」「スッキリ起きられない」と感じたことがある人は、まず寝る前のスマホを控えるだけでも翌朝のコンディションが変わってきます。
また、ホテル選びも重要なポイントです。最近ではベッドの質にこだわったビジネスホテルも増えてきています。
安さ重視のホテルでは「とりあえず寝られればOK」というところも多いので、出張で結果を出したいならベッドの質も重視することをオススメします。
「ベッドの質=睡眠の質」出張を快適に乗り切るための基本として覚えておきましょう。
出張中でも食事のバランスは意識しよう
出張先での食事はほとんどが外食になります。何を食べるかどれくらい食べるかはすべて自分次第。
周りを見渡してみると「先輩社員のお腹が・・・」なんてことも珍しくありません。
正直、出張中にストイックな食生活を続けるのはかなり厳しいです。なぜなら疲れている時は脳がエネルギーを欲して、自然とハイカロリーなものや甘いものを選びがちだからです。
よほど自制心が高い人か、食に興味がない人でないと完全にコントロールするのは難しいでしょう。
だからこそ「完璧を目指す」のではなく、特に大事なポイントだけ押さえる意識が大切です。ここでは出張中でも押さえておきたい食事のコツを紹介します。
たまには”禁カフェイン・禁アルコール”の日を
疲れたときのアルコール、眠いときのカフェイン。
これが習慣になっている人は多いかもしれません。私も以前は毎日のようにコーヒーを飲んでいました。
出張中は取引先や上司と接待でお酒を飲む機会もありますし、挨拶回りの途中コーヒーを出されることもよくあります。
そういった避けられない場面を除いて、自分からアルコールやカフェインをあえて摂らない日を作ることをオススメします。
体への負担をリセットするためにも何事も「ほどほど」が大切です。
無理なく身体を休ませる習慣を意識していきましょう。
栄養補給は食事以外からも
外食中心になるとバランスの良い栄養を取るのは難しくなります。
飲食店の料理は満足感を優先しているため、塩分が高めだったり炭水化物の量が多かったりしがちです。
また「コンビニでおにぎりとサラダを買っているだから大丈夫!」という人もいますが、これだけだと必要な栄養が不足してしまうこともあります。
最近ではドラッグストアはもちろんコンビニでも手軽にビタミン剤が手に入る時代です。
疲れが取れない、体調がいまいち・・・と感じたら自分に足りていない栄養をサポートするためにサプリメントや栄養補助食品を活用するのもひとつの手です。
身体をゆるめるちょっとした習慣
体調管理は食事だけでなく軽く身体を動かすこともとても大切です。
たとえばこんな心当たりはありませんか?
- 出張中の唯一の楽しみは食事だ
- 車での長時間移動が多く、同じ姿勢になりがち
- 食事に気をつけているのに、最近ちょっと太った気がする
どれか1つでも当てはまったらならぜひ身体を少し動かす習慣を取り入れてみましょう!
このあと紹介するのは簡単に出来る順にまとめたオススメの運動です。「これならできそう!」と思えるものからぜひ試してみてください。
ホテルでできるストレッチ
1日の疲れをリセットするために寝る前に軽くストレッチや体操をしてみましょう。やり方は難しく考えなくて大丈夫。
YouTubeなどで「ストレッチ」「体操」と検索して目に入った動画を真似してみるだけでも十分です。
とにかく身体を動かすということが大切なのでラジオ体操のような簡単なものでもOK。
きっちりやりたい人は動画を参考に、面倒なときは思い出せる範囲で動くだけでも効果があります。
「ひとりじゃ続かない」「誰かに見てもらいたい」という人はオンラインパーソナルを利用するのも一つの方法です。
朝に軽く散歩してリフレッシュ
朝、少しだけ早く起きられる人は、いつもより30分だけ早起きしてホテル周辺を歩いてみましょう。
もし朝食がついていないホテルなら散歩ついでに朝ごはんを探すのもオススメです。
ホテルに着いた夜とは景色が違って見えて新鮮で清々しい気持ちになれます。
これは本当にやってみないとわからない感覚ですがリフレッシュ効果は抜群なのでぜひ試してみてください!
ジムがあれば短時間トレも◎
ちょっとハードルは高いですが一番効果があるのがジムでのトレーニングです。最近ではホテル併設のジムや提携ジムの1回利用券がついているプランも増えています。
また日本全国にあり出張先でも利用しやすい24時間営業の「コンビニジム」もあります。有名なところだとAnytime FitnessやchocoZAPなど。
- 学生時代運動していた人はAnytimeFitness(ウエイトトレーニングをガッツリできる)
- 運動初心者ならchocoZAP(マシンや美容器具もありハードルが低め)
自分に合ったジムで短時間でも身体を動かしてリフレッシュしてみましょう!
心も整えるリラックスタイム
出張中の体調管理では睡眠・食事・運動が基本ですが心を休めるリラックスタイムもとても大切です。
ホテルの室内でゆったりとした時間を過ごしてみましょう。
- お風呂にゆっくり浸かる
- 好きな本を読む
- 簡単な瞑想や心を落ち着ける呼吸法を試す
こういった小さなリラックス習慣が、ストレスを溜め込まず心身ともに良いコンディションを保つ助けになります。
お風呂タイムでぼーっとする時間をつくる
ホテルに大浴場がついているなら、ぜひ広い湯船で足を伸ばしてゆっくり浸かってみましょう。
お湯にしっかり浸かるだけで身体も心も驚くほどリラックスできます。
しかも自分でお湯をためる手間も、お風呂掃除も必要なし。ただボーッとするだけの贅沢な時間を過ごせます。
もし、大浴場が苦手な人でも部屋のお風呂に浸かるだけで効果は十分。
最近はキレイな浴槽を備えているビジネスホテルも増えています。ぜひ活用してみましょう。
好きな本・音楽で気持ちを切り替える
本を読むことも意外とストレス解消に効果的です。ジャンルは何でもOK。
漫画でも雑誌でも小説でも自己啓発本でも、自分がワクワクできるものを選びましょう。
読み始めると本を読むことに集中できて仕事のことを忘れられます。
私自身も漫画や雑誌を読むことが多いですが、時間があれば小説を読んだり自己啓発本を読むこともあります。
ただ出張先に本を何冊も持っていくのは荷物になるので、紙の本は持って行っても1冊だけにして
あとは電子書籍や「聞く読書」がオススメ。
audibleやaudiobookを使えば、朝の散歩やお風呂タイムで一緒に楽しめるので一石二鳥です。
まとめ:準備・過ごし方・体調管理で不安はなくせる!
初めての出張は誰でも不安になるものです。
でもしっかり準備をして出張中の過ごし方に少し気を配り、体調管理を意識できれば不安はどんどん小さくなります。
今回ご紹介したコツはどれも特別なものではありません。「やれることを一つずつやる」だけで出張はきっと充実した経験に変わります。
出張を通して、仕事の幅も自分の自信もぐっと広げていきましょう!
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